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みんなで翻刻標準翻刻ガイドライン

古い文献には、たくさんの特殊な文字や記法が使われています。これらを翻刻する(活字に起こす)ためには、一定のルールを決めておく必要があります。

翻刻のサンプル

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基本方針

「みんなで翻刻」では、次の方針を史料翻刻の原則とします。

「人や機械(コンピューター)が読みやすいテキストデータになおす」

史料ごとに翻刻の方針を検討する必要がある場合は、「フォーラム機能」を用いて議論してください。よくわからない部分がある場合、「とりあえず翻刻をしてみて、他の人の修正を待つ」という参加の仕方も可能です。ぜひお気軽にご参加ください!

また、プロジェクトごとに翻刻ガイドラインを定めている場合があります。翻刻画面左上の3本線メニューにある「翻刻ガイドライン」でご確認ください。

以下では、句読点や文字、改行などについて、翻刻の具体的な方針を説明します。

変体仮名の扱い

変体仮名は印刷活字体に改め、漢字はできるだけ当用漢字の字体に準拠してください。「ミ」「ハ」「乃」なども「まなぶ」機能に準拠して変体仮名として捉え、平仮名で翻刻してください。

ただし、常用漢字・新字体のわからない異体字・旧字体については、そのまま翻刻していただいて結構です。わからない文字については、エディターの「不明瞭な文字」の機能をご活用ください。

合字や旧仮名の扱い

「ゐ」「ヰ」「ゑ」「ヱ」の入力にはエディターの「頻出」機能をご活用ください。

句読点、濁点、文章区切りの扱い

濁音、句読点、段落、スペース(闕字)、改行等は、原文のまま翻刻を行ってください。解釈によって補わないように注意してください。

ふりがな・ルビの扱い

ふりがなは、原文にある通り、エディターの「ルビ」機能を用いて可能な限り翻刻してください。左ルビは、《振り仮名:漢字|右ルビ|左ルビ》という形式で入力が可能です。

繰り返し記号(踊り字)の扱い

くりかえし記号(ゝ、ゞ、ヽ、ヾ、〻、々、〳〵、〴〵)は、エディターの「踊り字」機能をお使いください。割書き、箱で囲われた文字、訓点の入力にも、それぞれエディターの機能をお使いください。

誤記・虫損の扱い

原文に誤り・脱字があると思われる箇所については、エディターの「注記」の機能を活用してメモを残してください。

虫食い、汚れ等のために文字が判読できない箇所は、「□」で表してください。

送り仮名の扱い

送り仮名や動詞の語尾、テニヲハの脱落は補わず、原文の通りに記してください。小文字で表現されている読み添え仮名も、大きな文字(地の文と同じ大きさ)でそのまま翻刻してください。

書き込みや付箋の扱い

書き込みや付箋、図の中の文字などは、注記や画像内翻刻の機能を使って、本文とは区別して翻刻をしてください。手書きで訂正してある部分などについては、ミセケチや注記の機能をお使いください。順序に迷う箇所も、文字に起こすことを重視し、適当な順序を決めて翻刻してください。

レイアウトの扱い

史料上の改行はそのまま入力してください。字下げなどは、可能な範囲で入力してください。厳密に文字数を合わせる必要はありません。