はじめに
使い方(2025年8月版)
翻刻ガイドライン
データの利用
くずし字をまなぶ
イベント
技術情報
資料
その他
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はじめに
使い方(2025年8月版)
翻刻ガイドライン
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くずし字をまなぶ
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京都大学古地震研究会が2017年1月に開始した「みんなで翻刻【地震史料】」は、たくさんの参加者を得て、東京大学地震研究所が所蔵する史料のうち499点を翻刻しました(プレスリリース)。
2019年7月、それまでの経験を踏まえ、いくつかの新しい技術を導入してリニューアル公開しました(プレスリリース)。リニューアルしたバージョン(v2)では、2433点の資料の翻刻が完了し、入力文字数は4300万字に迫っています。多くの方々のご参加に感謝します。
そして、2025年8月、6年ぶりにシステムをリニューアルします。2回のリニューアルを経ても、「みんなで翻刻」の基本は開始当初からあまり変わりません。「まなぶ」「翻刻する」「つながる」 です。
2019年のリニューアルでは、さまざまな史料所蔵機関が公開している史料画像を対象にして翻刻することができるようになりました。さらに、くずし字文字認識(AI)による翻刻支援機能を追加しました。近年発展が著しい機械(コンピュータ)によるくずし字認識を活用し,候補を挙げられるようにしました。特に初心者の方に気軽に翻刻に取り組んでいただけるようになるのではないかと期待した機能でした。
今回のリニューアルの目玉は、プロジェクト(翻刻対象の資料群)の種類が増えたことです。これまでどおりの「公式」のプロジェクトのほか、ユーザーが自由にプロジェクトを作成できるようになりました。ユーザーの興味や関心、目的に応じたプロジェクトを手軽に作成し、他のユーザーに参加を呼びかけることができます。また、大学のゼミでの利用や、何らかの事情で一般には公開できない資料の翻刻などを想定した「非公開」のプロジェクトも作成できます。プロジェクトごとに独自の翻刻ガイドラインを設定することもできるようにしています。現時点では実装されていませんが、ユーザーが手元の資料をアップロードする機能も近日中に提供を開始する予定です。
もうひとつの目玉として、フォーラム機能が追加されました。みんなで翻刻全体や、プロジェクトごとに、気づいたことや質問事項、不具合報告などを、掲示板のような形で書き込むことができます。あなたの書き込みに、運営側や他のユーザーから反応があるはずです。
さらにくずし字文字認識機能についても、Metomくずし字認識サービスやNDL古典籍OCR-Liteといった、より強力なAIを搭載しています(NDL古典籍OCRについては近日中に提供を開始予定)。これらのAIは、特に初学者の方々にとって、有用な道しるべとなることでしょう。
そのほか、注釈や画像のコレクションなど、翻刻を支援する機能を拡充したほか、2017年版に対してご指摘いただいていたさまざまな操作のしにくさも解消しています。使い方の詳細は当ウィキの「使い方(2025年8月版)」の記事を参照してください。
これからも、さまざまな史料の翻刻を、「みんな」と楽しみたいと思います。以前から参加してくださっている方も、これから新しく参加してくださる方も、どうぞよろしくお願いします.
2025年8月2日
みんなで翻刻