ユーザ用ツール

サイト用ツール


summit

みんなで翻刻サミット2021

みんなで翻刻に関する研究集会を開催しました。

  • 日時: 2021年2月15日(月)13時30分から
  • 場所: Zoomウェビナー(YouTubeおよびニコニコ生放送でも同時配信)

参加者数

  • Zoomウェビナー参加者 117人 パネリスト 15人
  • YouTube 同時視聴者数 50 再生回数 382
  • ニコニコ生放送 177人(延べ人数)

アーカイブ

プログラム

  • 13:30〜13:40 趣旨説明・事務連絡 発表資料
  • 13:40〜14:55 翻刻プロジェクトの事例紹介
    • 長谷川怜(皇學館大学文学部)・井上真美(皇學館大学附属図書館) 発表資料
    • 與那覇政輝(琉球大学附属図書館) 発表資料
    • 中村美里(東京大学総合図書館) 発表資料
    • 菊池信彦(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター) 発表資料
    • 柳沢芙美子(福井県文書館) 発表資料
  • 14:55〜15:25 質疑応答・ディスカッション
    • コメント:岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社)
  • 15:25〜15:40 休憩
  • 15:40〜16:25 テクノロジーとみんなで翻刻
    • 高橋菜奈子(かるたLOD) 発表資料
    • 永崎研宣(人文情報学研究所) 発表資料
    • カラーヌワット・タリン(人文学オープンデータ共同利用センター) 発表資料
  • 16:25〜16:55 開発者から(各15分)
  • 16:55〜17:05 休憩
  • 17:05〜17:25 質疑応答・ディスカッション
    • コメント:飯倉洋一(大阪大学)
  • 17:25〜17:35 閉会挨拶

リンク集

みんなで「みんなで翻刻」を楽しむ

長谷川怜(皇學館大学文学部)・井上真実(皇學館大学附属図書館)

発表資料

グローバルな琉球・沖縄研究の基盤を作る〜「みんなで翻刻」との連携について

與那覇政輝(琉球大学附属図書館)

発表資料

東大・総合図書館の「石本コレクション」もみんなで翻刻

中村美里(東京大学総合図書館)

発表資料

KU-ORCASによるみんなで翻刻との連携

菊池信彦(関西大学アジア・オープン・リサーチセンター)

発表資料

  • KU-ORCASとは(※けーゆーおるかす) https://ku-orcas.kansai-u.ac.jp
  • 関西大学デジタルアーカイブ(現在5,500) https://iiif.ku-orcas.kansai-u.ac.jp
  • 提供資料「関西大学の多彩な東アジア研究資料を翻刻!」関西大学アジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)では、関西大学が誇る豊富で多彩な東アジア関係資料を”オープン”に使えるように、さまざまなデジタルアーカイブのプロジェクトに取り組んでいます。 その中から、戦前の東アジアの映画関係資料と江戸時代の中国語関係資料を提供しております。(みんなで翻刻) https://honkoku.org/app/#/projects/kuorcas/info
  • Transkribus 【comprehensive platform for the digitisation, AI-powered recognition, transcription and searching of historical documents.】 https://readcoop.eu/transkribus/

みんなで翻刻へのキセキ ー「デジタルアーカイブ福井」がみんなで翻刻と連携するまでー

柳沢芙美子(福井県文書館)

発表資料

  • 「デジタルアーカイブ福井の資料を翻刻」 デジタルアーカイブ福井で公開している地域資料を翻刻するプロジェクトです。(みんなで翻刻) https://honkoku.org/app/#/projects/dafukui/info

質疑応答

岡本真(アカデミック・リソース・ガイド株式会社)

小倉百人一首LODとみんなで翻刻の連携

高橋菜奈子(かるたLOD)

発表資料

みんなで検索

永崎研宣(人文情報学研究所)

発表資料

AIとみんなで翻刻

カラーヌワット・タリン(人文学オープンデータ共同利用センター)

発表資料

翻刻!地震史料ほかプロジェクト紹介

加納靖之(東京大学地震研究所)

発表資料

みんなで翻刻 今後のシステム開発

橋本雄太(国立歴史民俗博物館)

発表資料

質疑応答

コメント:飯倉洋一(大阪大学)

参加者アンケート

当日のアンケートの一部を紹介します。

  • 非常に面白かったです。みんなで翻刻を軸とした活動の広がりが良くわかりました。ぜひ継続可能性を高める公費の投入などが進んでほしいです。
  • 大学図書館と授業での取り組みを知ることができてよかったです。本学でもくずし字を読む授業があるので、紹介や活用したいと思います。
  • 古地震研究会例会の情報科に興味があります
  • 貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
  • くずし字に世の中の関心が集まってきているのは、「みんなで翻刻」プロジェクトの牽引力だということがよくわかったサミットでした。この開発の歴史を、是非なにかドキュメントにしてほしいです。主催者の皆様、お疲れ様、ありがとうございました!
  • 盛り沢山で非常に様々な情報を得られて素晴らしかった。天理大学図書館の宮川先生の質問で、非専門家のために標準化されたテキストや翻訳をつける予定はないかということがあったが、標準化されたテキストはコードを書けば自動でできるが、翻訳の方は時間がかかるな、と思った。コプト語のコーパスで変わった綴りを標準化するコードを書いたことがあるが、日本語の場合は非常にバラエティが豊富で、しかしながら、難しそうだなと思った。
  • とても良かったです。
  • 第1回目は仕組みの作り手側主体ということで、多くの学びがありました。コメントでもありましたが、第2回目は仕組みの使い手(市民参画)側主体でできるといいですね。
  • 大変興味深く、勉強になりました。
  • みんなで翻刻は、数年前から注目していましたが、どんどん広がっていることがわかり、一種の感動すら感じています。頑張って下さい。有りがとうございました。手前勝手ですが、現代文に翻訳して頂くと、利用がさらに増え、裾野が広がるのではないかと想像しています。
  • 世の中便利になりました。200人超が一堂に会するとした、場所の確保、各自交通費の負担が大変です。デジタル化の世界の会合らしく感じました。
  • この度はZoomにて参加させて頂き有難うございました.多岐に渡るお話を興味深く伺いました.コメント機能で随時共有して頂いた,各種DB等のリンク先を,その都度アクセスして確認することもでき,大変勉強になりました.重ねて御礼申し上げます.
  • 盛りだくさんの内容で、4時間があっという間に感じました。何よりご参加のみなさんが楽しそうだったことが印象的です。次はあれもこれも!といったアイデアがたくさん聞けたのもよかったです。大学図書館に勤務しており、いつか当館の資料も「みんなで翻刻」に搭載していただくことを目指したいです。また、最後に少し触れられていましたが、翻刻をされている方々の声「参加したきっかけ」「モチベーション維持の秘訣」「どんな資料だと翻刻したくなるか」など、伺ってみたいです。素敵なイベントをありがとうございました。
  • 運営大変おつかれさまでした。○○大学の事例紹介する機会もいただきありがとうございます。地空間情報のタグ付け機能など期待しています。
  • 視聴させていただいただけでですが、大変面白かったです。懸案だった登録もぜひ済ませたいと考えています。ありがとうございました。
  • とても充実したサミットだったと思います!(サミット感があった)お疲れさまでした。課題が明らかになるとともに、次の段階へ進みつつあることを感じました。大盛況で何よりでしたが、サミットの告知は特設ページだけでなく「みんなで翻刻」ホームにもリンクを出してあるとよかったかも
  • ウェビナー開催、大変お疲れさまでした。どこからでも、マルチタスクでも参加ができるので、ウェビナー開催は大変嬉しいのです。開催者側は大変かと思いますが、リアル開催の場合でも、オンライン配信は続けて頂けると大変ありがたいです。また、本日の資料やコメントで公開されたコンテンツ等のURLは開催報告のWeb上にも残して頂けると嬉しいです。こちらに関わる先生方は皆さん同じような柔らかな雰囲気で、お話を伺っているだけで面白いですし、また参加してみよう!と思ってしまいます。これからも興味深く拝見&微力ながら参加をさせて頂きます。本当にありがとうございました。
  • 大変勉強になりました。「みんなで翻刻」はまだサイトすらきちんと拝見していなかったので、どのように使われているのか、大学(や附属図書館)だけでなく、いろいろな方がいろいろな参加をしていて興味深かったです。個人的に大変印象に残ったのは、「福井県文書館」のくずし字講座。国文学を専攻して、ある程度くずし字を読める方は多いのではないかと察します。また、地方史を地道に個人で編纂なさる方々も各地に多いと思われ、そうした史料が「みんなで翻刻」のような形で史料価値、史料へのアクセスが増える可能性があることに気づかされました。あとは、私の理解を超えた、Linked Dataの百人一首。驚きました。地図に歌に出てくる場所がリンクされているのも、どこかの私大が自動車会社と歌に読まれた道を運転する(だったかとぼんやり記憶していますが)プロジェクトを思い起こすものでした。私はテクニカルなこと(プログラミング)はまったくわからないのですが、みんなで翻刻のプラットフォームで、ルビの入力や、横書きの部分も選んでtranscribeしているということに大変驚きました。アメリカカリフォルニア州のHoover Institution で邦字新聞の文字起こしを少しやってみましたが、新聞ということもあり、縦書き、横書き、それに広告まで含まれていて、OCRは旧漢字を拾ってくれるのはよいのですが、縦書きと横書きが触れている部分はまったく別に分けて(縦書き部分と横書き部分をわけて)翻刻(?)できない仕組みで、お手上げでした。https://hojishinbun.hoover.org/?l=ja Zoom画面でチャットで報告者の発表に出てきた資料(中野先生の『和本のすすめ』など)をすぐに紹介していただき、助かりました。
  • 長丁場のイベントでお疲れさまでした。大学でくずし字読解の演習を担当しており、本日のご発表はいずれも刺激的でした。遠隔授業にあたってはKuLAを学生に推奨していましたが、「みんなで翻刻」についても授業後の個別学習として勧めるのも良いなと思いました。皇學館大学さんのご発表のなかで「学生が翻刻をする際にAIで助けられている」と報告があり、また、これを踏まえた上でのタリンさんの「AIもまた助けられている」という趣旨のご発言は興味深く感じられました。「みんなで翻刻」の今後の展望としてご提案いただいた機能は、どれも実装されるとうれしく感じるものばかりです。ますますのご発展を期待しております。“
  • 参加させていたたいて、いろいろヒントをいただきました。ありがとうございました。「みんなで翻刻でひらく」ボタンの開発、期待しています。資料の登録など翻刻以外の作業もみんなで、という方向は重要だと思いました。ほかにも、「翻刻完了≠校閲完了」とか「AIは95%以上正しくならない」とか、活動にも役に立ちそうな”名言”をいくつも貰いました。ありがとうございました。
  • みんなで翻刻サミットに参加させていただき、ありがとうございました。普段は見えてこない、「みんなで翻刻」の裏側の様子を垣間見ることができ、有意義でした。提案ですが、一般の方がくずし字を学べる講座・教室等の開催情報を集約したポータルサイトのようなページが「みんなで翻刻」の中に設置されると、翻刻プロジェクトに関心を持った一般の方に《くずし字が読めない→くずし字教室で学習する→くずし字が読めるようになり「みんなで翻刻」に参加している》という参加誘導ルートの入口を提示できるのではないかと思いました。また、カルチュラルジャパンに設置されたような翻刻データへのリンクが、富士川文庫(医学分野、京大・慶大・東大に分割収蔵。 https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/collection/fujikawa )のような特定の専門性をもったデジタルコレクションに設置されることは、研究者側に対し「みんなで翻刻」の存在を周知する効果が(地域などで区切られたコレクションに設置するよりも)より高いのではないかと思います。運営上の課題についても話題に上っていましたが、関係者の皆様のご尽力で本プロジェクトが実現されていることに感謝いたします。今後のご発展に期待しています。
  • 「みんなで翻刻」を活用した他機関の取り組みを知ることができ大変刺激を受けました。より利用しやすいデジタルアーカイブ構築のために皆さま尽力されており、現代語訳までの展開の構想などその理想が非常に高いことを実感しました。また普段は聞くことができないシステム関係やAIについてのお話も伺うことができとても感動しました。橋本先生の「個人・コミュニティの要望により寄り添ったシステムに」というお言葉に現在甘えさせて頂いていますが、何かこちらからも還元できるよう努力していきたいと思います。最後に、今回このような機会を設けて頂いたことを心から感謝申し上げます。ありがとうございました。”
  • 一部の専門家を除いて崩し字や変体仮名が読めるのは私達の世代が最後だろうとの思いと、既版のものに満足できないことから、僭越にも13年前に仮名の成り立ちに関する拙い冊子を自費出版致しました。(京都大学図書館から2015年夏休みの学生へのすすめ本に選出されました。)生涯学習で受講している(現在コロナで休止中)古文書は江戸時代まで庄屋だった家のお蔵から出てきたもので、読み終えるのにあとン十年はかかるだろうということです。全国各地の旧家、図書館、博物館等々に存在する膨大な古文書が果して読解されるのにどれほどの時間がかかるかと他事ながら案じられていたこともあり、講座休止中にこのプロジェクトに出会い半ば義務感を感じて参加させて頂きました。コロナ禍以前は、ボランティアで地元の公民館や近郷の歴史研究会などで仮名誕生の必然性や字母から仮名に変化する形を追った講座をさせて頂いておりました。こうした活動もできなくて、残念に思っております。昨日の皇學館大學の井上先生や福井県文書館の柳沢先生の「崩し字を読める人」を育てていらっしゃるお話を伺って目からウロコが落ちました。自分たちの世代が最後などと気負わなくとも、若い人を育てればいいのです。そこで「みんなで翻刻」以外にボランティアとして何か育てる側でお手伝いさせて頂くことが出来ないものでしょうかと思った次第です。。
  • 多くの取組みを一度に吸収できて、大変、良い機会でした。くずし字AIやみんなで翻刻サーチ等の発表も、全ておもしろく、刺激を受けました。ただ、オンラインだからこそ多くの方が一堂に会した意義を感じました一方で、個別にフィードバックをいただいたり、アイデアを交換したりすることができないところに限界も感じました。希望者でアフタートーク的なものがあるとよかったかもしれませんね。ともあれ、Zoomとニコ生とYouTubeという3つを動かしておられた運営の皆さまのご努力に感謝申し上げます。ありがとうございました!“
  • ちょうど外出の予定と重なったため,最後の方だけリアルタイムで拝聴し,一部を後から再生しました.長時間で内容も抱負であり,企画された方々に敬意を表します.
  • 最初の地震資料が終わった頃から知りました。各地の取り組みが知れて良かったです。参加しようと思ってもどの資料から入ったらいいのかわからなくって見ているだけです。個人の初心者なり昔少しは学んだことがある人がとっつきやすく参加するにはどうしたらいいかとか裾野を広げる方法が知りたいです。例えば初級からステップごとに試しに読んでみようという問題があってそれの解答状況からお勧めの文書へ誘導されたらいいなとか思いました。
  • このたびはサミットを開催くださり、ありがとうございました。私は「みんなで翻刻」の最初のリリース時から追いかけさせていただいておりました。くずし字解読は資料を知るために必要でも、その作業は簡単ではなく、ともすれば資料が埋もれてしまいがちとなる中、本当に画期的な仕組みと感じておりました。サミットでは、年月をかけて「みんなで翻刻」が進化し、また様々な技術、アイデアが集まり、活動が循環していく未来が見てとれて、これからの大きな可能性を実感できました。多くの人の知恵と手が遠い時代から継承されてきた資料を今の時代に蘇らせていくのだなと感動しました。多大なるご支援をいただき、所属機関のプロジェクトを掲載させていただけたことを、改めてとても有難く思いますし、ささやかかもしれませんが、私自身も出来る形で「みんなで翻刻」を支えていく力になっていけたらと思いました。今年ようやく翻刻作業にいち参加者として作業しはじめまして、プラットフォームの進化にとても驚きました。各種記号を入れるボタン操作など、直感的でわかりやすいと感じました。サミットでもご意見が出ていましたが、高齢の方で解読する力を持っていらっしゃる方への対応は、私もとても重要だと感じています。一般の方だけでなく、私の恩師もそうなのですが、教員の方々にも恐らくパソコン操作の苦手な方は結構いらっしゃり、でも読む力はお持ちで、、ということは結構ありそうです。そういう方が、より参加しやすい形になるとよいなと思います。研究に耐える翻刻本文というお話がありましたが、活動が進んでいく中で、(入力して読みたいという希望を抑制するわけでは決してないのですが)参加方法の一つとして、添削メインでご参加いただく方がいらしてもよいのかもしれないと思いました。老若男女問わず、自由に、教え教わりながら、楽しく、解読に挑戦できる環境は改めてコミュニティとしても素晴らしいなと思います。このような仕組みを生み出してくださった、加納先生、橋本先生はじめ、「みんなで翻刻」関係者のみなさまに深く感謝いたします。長々と失礼いたしました。資料提供機関としても、いち翻刻参加者としても、今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。”
  • みんなで翻刻というとても興味のあるプロジェクトについて、よく知れたのでよかったです。学生の身で専門的知識もないまま観させていただきましたが、自分もやってみたいと思いました。しかし、先生方の話についていけない場面も多々あり、難しかったです。特に用語がよく分からなかった場面が多く、調べながら聞きました。観ている人たちが一斉に翻刻を体験してみるのかなと想像していたので、それとは少し違いましたが、勉強になってよかったです。ありがとうございました。
  • 専門分野が違うのですが、大変興味深く視聴させていただきました。活動が横に広がっていくのが良いですね。

主催者の反省点

  • 時間の制約上、今回は一般の参加者に登壇・発表頂く機会を作れなかった。次回同様のイベントを開催する際には市民中心に企画をするとよいかも。
  • 懇親会等を企画しなかったため、イベント終了後に登壇者や参加者で自由にコミュニケーションを取る機会がなかった。登壇者だけでもイベント後に話す場所を設けてもよいかも。
summit.txt · 最終更新: 2021/03/01 16:09 by yhashimoto